産経

産経新聞2008.3.4 大岡昇平氏、上坂冬子氏 対談(下)

■私の中の日本人 ≪大岡「用意周到で粘り強い男」≫ 大岡 以前、本誌に「私の中の日本人」という企画がありましたが、実はこのとき初めて岡田中将のことを書きましてね。岡田中将について「戦後一般の虚脱状態の中で、判断力と気力に衰えを見せず、主張すべき…

産経新聞2008.2.26 大岡昇平氏、上坂冬子氏 対談(上)

【B級戦犯・岡田中将の「法戦」】「波」(新潮社)昭和57年5月号掲載大岡昇平氏:映画「明日への遺言」の原作『ながい旅』を昭和57年に発表した大岡昇平氏は、読書情報誌「波」(新潮社)の同年5月号で、作家の上坂冬子氏と対談を行っている。「B級…

産経新聞2008.3.4【「明日への遺言」の証言者たち】(5)原正人

原正人プロデューサー:映画「明日への遺言」の原正人プロデューサー(76)は、昭和20年8月15日の終戦の日を生涯、忘れることができない。「終戦前日の夜、私の実家は米軍機の空襲で焼かれたのです。翌日、家が燃え落ち、跡形もなくなった焼け野原で…

産経新聞2008.2.26【「明日への遺言」の証言者たち】(4)ロジャー・パルバース

「これは本当の反戦映画だと自信を持って言えます。映画で少しでも平和に貢献できれば」と期待を込めるロジャー・パルバースさん ■本当の反戦映画を追究 「もし3年前だったら、この作品を米国人が見ることはなかったのではないか」。「明日への遺言」の脚本…

産経新聞2008.2.19【「明日への遺言」の証言者たち】(3)孫・土井博子

■岡田資中将の孫、土井博子さん、祖父と父の遺志、受け継ぐ「博子ちゃんの成長ぶりを欲を言えば、今一度見たかった」 岡田資中将が家族に向けて書いた遺書の中に、生への執着や未練めいた言葉はほとんど見あたらない。が、生まれてまだ1年に満たない初孫に…

産経新聞2008.2.5【「明日への遺言」の証言者たち】長男・岡田陽

【「明日への遺言」の証言者たち】(1)長男・岡田陽さん(上) ■私の知らない父に出会えた 「私は家の中での優しい父の顔しか知りません。でも外では映画の中の藤田まことさんのように厳しい顔で過ごしていたのでしょうね。私がずっと知らなかった、見たこ…

産経新聞 2008.3.2 半藤一利

【私が見た 映画「明日への遺言」】作家・半藤一利さん半藤一利さん:『戦士の遺書−太平洋戦争に散った勇者たちの叫び』という本の中で岡田資中将について書いたことがある。責任を逃れようとする軍人が多かったなか、B級戦犯となり、軍事裁判を一人で戦い…