<映画「靖国YASUKUNI」をめぐる主な動き>

06年10月    文化庁所管の独立行政法人日本芸術文化振興会」の審査委員会が「靖国 YASUKUNI」を製作した「龍影」(ドラゴンフィルムズ)に対して750万円の助成を決める。
07年12月    「週刊新潮」(12月20日号)が「反日映画靖国は『日本の助成金』750万円で作られた」と報道。
08年 2月上旬  東京4館、大阪1館での上映が確定。
12日 自民党稲田朋美衆院議員の事務所が文化庁に対して週刊新潮の記事内容の確認と、映画の視聴を要望。これを受け同庁は議員側の意向を仲介する形で、製作した龍影側に上映会の開催を要望。
3月上旬  東京、大阪の封切りを除く北海道から沖縄までの地方14館での上映が内定。12日 配給協力・宣伝会社の「アルゴ・ピクチャーズ」が全国会議員と秘書を対象に試写会を開催。自民、民主党などから議員ら約80人が出席した。
15日 「新宿バルト9」が中止をアルゴに通告。
20日 「銀座シネパトス」で、右翼団体が初めて街頭宣伝活動。その後、同22、26日にも別の団体が来る。
26日 銀座シネパトスが中止を決定。
    有村裕子自民党議員が出演者の刈谷直治氏に働きかけ
27日 参院内閣委員会で、有村治子議員(自民)が助成金支出の妥当性について取り上げる。
31日 「渋谷Q−AXシネマ」「シネマート六本木」「シネマート心斎橋」が上映中止を決める▽アルゴが東京、大阪の計5館での今月12日の封切り上映の中止を発表▽稲田氏は「上映の是非を問題にしたことは一度もない」とのコメントを出す。
4月上旬   日本新聞協会、日本民間放送連盟日本ペンクラブなどが上映中止について懸念を示す談話などを相次いで発表。
2日 福田康夫首相が「嫌がらせとかの理由で上映中止になるのは誠に遺憾だ」と表明。
4日 アルゴが5月から東京、大阪を含む17都道府県の計21館で順次、上映すると発表。
10日 出演者の刀匠刈谷直治氏が上映中止を求める
    ジャーナリストや映画監督ら12人が上映を求め会見
12日 高知の映画館は配給会社から出演者の刀匠の拒否を理由に上映を断られる
13日 靖国神社から一部映像の削除要求(11日HPにて)