右翼団体試写会感想 毎日新聞 2008年4月19日 東京朝刊

映画「靖国」:右翼の反応さまざま 試写会「中立的」「反日的」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080419ddm041040160000c.html
ドキュメンタリー映画靖国 YASUKUNI」(李纓監督)を巡り上映中止の映画館が相次いでいる問題で、右翼団体代表らが18日、東京都新宿区のライブハウス「ロフトプラスワン」で右翼の活動家向けの試写会を開いた。会場には、活動家ら約110人や報道陣約80人も詰めかけ、立ち見も出るほどの盛況ぶりだったが、混乱はなかった。

 試写会は、映画館側が「右翼からの妨害が予想される」と上映中止を決めたケースがあったことから、発起人の団体幹部らが「映画を見て冷静に判断しよう」と呼びかけたのがきっかけ。

 会場周辺に街宣車はなかった。約2時間の上映後の意見交換会では「騒ぎ立てるほどではない。逆に映画の宣伝になるから無視した方がいい」という声が上がる一方、「明らかに反日的。靖国神社を中傷している」「神道に対する理解がない」と内容に否定的な感想が目立った。

 また「中立的だと思った」「刀匠など出演者の了解を得ていないことや、文部科学省の所管法人から750万円の助成金が出ていることが問題だ」などと話す活動家もいた。